フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

ホラーでした!原浩著『火喰鳥を喰う』かなり怖いです

ホラー&ミステリーと書いてあったので、もう少しホラー色が薄いのかと思って読んだのですが、思い切りホラーでした。結構、怖かったので印象に残りました。そして、最後の締め方が上手だったので、この人のホラーではない小説を読みたいものですね。

全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。

選考委員、激賞!令和初の大賞受賞作!
「恐怖と謎がしっかりと絡んでいる。ミステリ&ホラー大賞にふさわしい」――有栖川有栖氏
「謎への引きこみ方が見事。読了後は心地よい酩酊感に襲われました」――辻村深月氏

信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村の家の消失、日記を発見した新聞記者の狂乱、雄司の祖父・保の失踪。さらに日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」雄司は妻の夕里子とともに超常現象に造詣のある北斗総一郎に頼ることにするが……。 ミステリ&ホラーが見事に融合した新鋭、衝撃のデビュー作。

とても良いかもしれないですが、映画はみたくないなぁ。

gaga.ne.jp

この映像は観ていられる自信がありません…

この本を読みたい人はこちら

あわせて読んで欲しい関連記事

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

鈴木光司さんの『ユビキタス』ホラーではなくて良かったです

鈴木光司さんのひさしぶりの新作を読むことができました。ホラー作家さんなんでしょうか?僕にとっては崇高なSF作家さんなんですけどね。小説の爆弾と称された『リング』が『らせん』『ループ』と落ち着いて『エッジ』からのここですね。

「人間たち、絶望せよ」ってキャッチは、鈴木光司さんが望んでいるのでしょうか?

鈴木光司さんは、もっと書けると思います。期待しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。

この本が読みたい人はこちらから

Amazon内容紹介

人間たち、完全に絶望せよ。日本ホラー界の帝王、16年ぶりの完全新作!

原因不明の連続突然死事件を調べる探偵の前沢恵子は、かつて新興宗教団体内で起きた出来事との奇妙な共通点を発見する。恵子と異端の物理学者・露木眞也は「ヴォイニッチ・マニュスクリプト」と事件との関連性に気づく。だがそのとき、東京やその近郊では多くの住民の命が奪われはじめていた――。

鈴木光司さんは、僕の大好きな作家さんの一人ですけどホラー作家さんにあるのでしょうか。この小説を読んでも、ホラー感はなかったんですけどね、

あわせて読んでほしい関連記事

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

宮島未奈さんの『婚活マエストロ』爆走型エンタメを読んでみました!

宮島未奈さんの『婚活マエストロ』を読んでみました。爆走型エンタメと銘打ってありましたので、気晴らしに楽しい本を読みたかったので、とても良かったです。

僕も忘れていたのですが、人生なんてみんな同じところに立っています。40歳だろうが、60歳だろうが、90歳だろうが、0歳だろうが同じです。

今日、起きたところがスタートだって、肝に銘じて生きていきたいです。

あらすじ

本屋大賞受賞『成瀬は天下を取りにいく』を超える、爆走型ヒロインが誕生!

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの中の小さな事務所……どう考えても怪しい。
手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の女性・鏡原奈緒子。場違いなほどの美女だが、彼女は「私は本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」と宣言する。そして生真面目にマイクを握った――そう、彼女は婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。

その見事な進行で、参加者は完全にマエストロ・鏡原の掌の上。彼女は何者なのか、なぜこんな会社で働いているのか、〈マエストロ〉ってなに……謎は深まるばかりだが、猪名川は同社のイベントを手伝うことに。65歳以上のシニア向け婚活パーティーから、琵琶湖に向かう婚活バスツアー(クルーズ船「ミシガン」に乗車)まで。これまで結婚に興味のなかった猪名川も、次第に「真面目に婚活するのも悪くないかもしれない」と思い始める。
ものは試しと他社が運営する婚活パーティーを訪れてみると、そこには参加者として席に座る鏡原の姿があった――。

宮島未奈さん、恐るべしです。実に上手で安心して読める作家さんですね。

作品はこちらからでも買えます

 

道尾秀介さん『雷神』こんなミステリーが読みたかった!

f:id:fumihiro1192:20250312195700j:image

本格ミステリーが読みたかったので、道尾秀介さんの『雷神』に挑戦しました。さすがです。素晴らしいエンターテイメントを味わうことができました。ちょっと睡眠不足になりましたが、全く問題ありません。道尾作品を他にも読んでみようと思います。

(あらすじ)
埼玉で小料理屋を営む藤原幸人のもとにかかってきた一本の脅迫電話。それが惨劇の始まりだった。昭和の終わり、藤原家に降りかかった「母の不審死」と「毒殺事件」。
真相を解き明かすべく、幸人は姉の亜沙実らとともに、30年の時を経て、因習残る故郷へと潜入調査を試みる。すべては、19歳の一人娘・夕見を守るために……。
なぜ、母は死んだのか。父は本当に「罪」を犯したのか。
村の伝統祭〈神鳴講〉が行われたあの日、事件の発端となった一筋の雷撃。後に世間を震撼させる一通の手紙。父が生涯隠し続けた一枚の写真。そして、現代で繰り広げられる新たな悲劇――。
ささいな善意と隠された悪意。決して交わるはずのなかった運命が交錯するとき、怒涛のクライマックスが訪れる。キャリアハイ、著者会心の一撃。
(アマゾン内容紹介引用)

文庫化していましたので、文庫本で読んでみてくださいね。


f:id:fumihiro1192:20250312195704j:image

第166回直木賞受賞!米澤穂信『黒牢城』引きずり込まれる読み物です

f:id:fumihiro1192:20250307233822j:image

人気のある作家さんとして注目していましたが、しっかり向き合って読んだのが2度目です。2023年の『可燃物』もなかなかの力作でした。でも、僕はこちらの『黒牢城』の方が、数十倍面白かったですね。史実に忠実なのかは別議論として、面白かったです。

2日ほどかかって読み終えたのですが、読了感も抜群です。登場人物が多いので、付箋を打ったり、書き付けながら読むことをおすすめします。主人公:村重の側近については、遡って読み返したりして大変でした。まあ、最後まで読めばわかるんですけどね。

ミステリーと歴史小説をちゃんと両立させています。僕は、織田信長がどうしてここまで殺戮を繰り返さなくてはならなかったのかを、この本でよく理解できたと思っています。ぼんやりしていた一向宗との対立構図がよく見えてきました。良かったです。
f:id:fumihiro1192:20250307233818j:image

この本が読みたい人はこちらから

(内容紹介です)

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。(Amazon内容紹介引用)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。

あわせて読んで欲しい関連記事

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

表紙の「鴨」は何の暗示?朝井リョウ『正欲』なかなか強烈な読書体験でした

f:id:fumihiro1192:20250228213635j:image

僕は、読む前からこの表紙の「鴨(かも)」が気になって仕方ありませんでした。この鳥はどうやら幸せの象徴なんだそうです。でも、どうして吊るされているのか。生きているのか、死んでいるのか。それは、実はこの小説を読んでも分かりませんでした。

自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繫がりは、”多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。

なかなか強烈な読書体験でした。
f:id:fumihiro1192:20250228213638j:image

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。

あわせて読んで欲しい関連記事

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

読みました!豪華絢爛10人の作家さん『あえのがたり』能登半島応援チャリティー小説企画です

f:id:fumihiro1192:20250228102322j:image

2024年元旦、能登半島を襲った大地震には大変驚きました。お正月ムードが吹っ飛びましたからね。僕もささやかながら応援したいです。

僕にできることといえば、こんな支援小説を読むことくらいです。この支援金が少しでも被災された地域の方に届けばと思います。

奥能登地域の農家では、古くから稲作を守る田の神様を祀り、感謝をささげる「あえのこと」という儀礼が行われてきたそうです。「あえ=おもてなし」、「こと=祭り」をあらわします。

物語によるおもてなし「あえのがたり」のために集まったのは、今、もっとも新作を待たれている10人の小説家。10人の作家による、1万字の物語によるおもてなしをご堪能下さいませ。

読了感は最高でした。特に朝井リョウさんが上手かったです。ずっしりと心に響く小説でした。

今をときめく10人の作家さんの共演はとても心地よかったです。

f:id:fumihiro1192:20250228102325j:image

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。

あわせて読んで欲しい関連記事

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp