購入してからずいぶんと時間が経ってしまったのですが、やっと青山美智子さんの『猫のお告げは樹の下で』を読むことができました。昨日の夜、突然神の啓示を受けたかのように読み始め、先ほど読み終えました。なんとも幸せな読了感です。
彼女の小説は、あたたかいです。僕の心の中に燻っているものをそっと取り上げて再生してくれます。もう一回読むとまた新しい発見があったり、新しい自分を探せたりするかもしれないので、チャレンジしてみようかなぁと思っています。
おすすめの青山美智子さんの連作短編集です。
ざっくり内容紹介
失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない大学生……。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。 お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる。7つのやさしい物語です。