3部作がついに完結したのだそうだ。実に念入りに、そして綿密に取材で拾い上げたネタを磨き上げて、ここまでの小説にしたんだろうなぁと思える内容でした。
僕たちが知りうる新聞や雑誌での情報以上に事態は進んでいて、日本は世界と戦うために土俵際どころか、追い詰められた状態なんでしょうね。よくわかります。
一体、会社とは、組織とは、考えさせてくれる良い本でした。上司に気に入られなくては、報復人事が待っている会社などいくらでもありますよね。
ますます、これからはサラリーマンなど人気のない職業になっていってしまうでしょうね。そのあたり、とっても心配になりますけど。
読み応えもあり、良い読了感。是非とも読んでみてくださいね。
できたら、3部作全部読むのも良いかも。
何となく悪意を感じるのは僕だけでしょうか。
この本の内容紹介
気鋭の経済記者が「覆面作家」となって、初めて書くことができた「世界一の自動車メーカー」禁断の真実。あまりに詳しすぎる内部情報や関係者しか知らない極秘ネタを小説に偽装したノンフィクションではないか……そう噂され、発売と同時にベストセラーとなった超問題作『トヨトミの野望』と続編『トヨトミの逆襲』。その「完結作」がついに発売!
世界中を襲った未曾有のパンデミックのなか、巨大自動車会社トヨトミも待ったなしのEV(電気自動車)シフト転換を迫られていた。しかし、販売ディーラーの相次ぐ「不正事件」や持ち株比率たった2%の創業家の「世襲問題」など暗雲が垂れ込める。カギを握るのは“トヨトミの母”と呼ばれる元女優の謎の老女。彼女がひた隠す「豊臣家の秘密」とは──。
「本書の内容のどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか。これについて、巨大自動車企業に極めて近い経営者は99%が事実と私に言い切った」(夏野剛氏、『トヨトミの野望』文庫版解説より)綿密な取材をもとに描き、経済界を震撼させてきたトヨトミシリーズ。(小学館の内容紹介を引用してあります)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。読者の方々に感謝です。