数十年も前の話だが、僕は仕事で月刊誌を編集していました。それまでの紙面を一気にリニューアルして華々しく始めたまでは良かったのですが、それまで蓄えていたネタは半年も経たないうちに尽きてしまいました。そこから生みの苦しみを味わいました。
そんなに良いネタが上手く浮かんでくるはずもなく、同業他社の紙面をリサーチしたり、図書館に行ってネタ集めしたり、その道のセミナーに行ったり、有識者に教えを乞うことをしたりして、なんとか繋いでいました。結構苦しかったです。
そんなときに知人に紹介してもらった本が加藤昌治さんの『考具(こうぐ)』でした。
僕はこの本を読んでからネタに困らなくなりました。そして、そのあたりから書き始めた文房具ブログもネタが枯れたりせずに13年ほど経過しましたが毎日更新することができています。全くもって、この本にヒントをいただいたおかげなのです。
そんな素敵な本をみなさんにも紹介しますね。
僕はこの本を再読して、次の文房具講演に使おうと思ってます。
この本が原点といっても良いかも知れないからです。苦しかったネタだしの記憶。でも、この本を読んでからはネタ出しで困った記憶がありません。
丸腰で仕事するなんて考えられません。あなたのアタマとカラダを「アイデア工場」に変えるとってもきのシンキング・ツールを伝授します。
(章別構成)序章 広告会社でも最初は「ただの人」。今からでも全く遅くない!
第1章 「アイデア」「企画」を考えるとは、何をすることなんだろうか?
第2章 どうしたら“必要な情報”が入ってくるのか?―情報が頭に入ってくる考具
第3章 展開・展開・展開!―アイデアが拡がる考具
第4章 企画=アイデアの四則演算!―アイデアを企画に収束させる考具
第5章 時にはスパイスを効かす!―行き詰まったときのアドバイス
第6章 あなただけの『考具』を見つけよう!
終章 頭の動き方がシステム化することこそ、本当の『考具』かもしれない
読んでおいて損はない一冊です。是非!