今年の『このミステリーがすごい 2021年度版』なんとなく入荷数が少ないようだ。何があったのかよくわからないけど、早々に購入しておくべし!年末年始は暇そうなので、自宅にこもって読書三昧と決め込みましょう。
そして、このミス第1位作品は、こちら!
辻真先『たかが殺人じゃないか』ちょっと読みましたけど、すごく良いです。
内容紹介です
戦後間もない昭和24年、ミステリ作家を目指しているカツ丼こと風早勝利は、名古屋市内の新制高校三年生になった。旧制中学卒業後の、たった一年だけの男女共学の高校生活。そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒五名で湯谷温泉へ、修学旅行代わりの小旅行だった―。そこで巻き込まれた密室殺人事件。さらに夏休み最終日の夜、キティ台風が襲来する中で起きた廃墟での首切り殺人事件!二つの不可解な事件に遭遇した勝利たちは果たして…。著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す。
超ベテラン作家さんが、書いておかなくてはならないこと、書き残しておかなくてはならないことを中心に書き始めた戦後の混乱期をベースに展開される青春ミステリーです。
作者紹介です
1932年愛知県生まれの、名古屋大学卒業です。同じ愛知県人として親近感ありです。愛知県生まれで名古屋大学なら超エリートコースですね。地元の星です。
彼は、NHK勤務後『鉄腕アトム』『サザエさん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍されました。1972年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビューしました。現在でも大人気アニメ『名探偵コナン』の脚本を手掛けるほか、大学教授として後進の指導にあたっておられます。
1982年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞しました。2019年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞です。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
今年の年末はこれで良いかなって感じです。ぜひ!