貫井徳郎さんは『慟哭』というミステリーで僕たちの度肝を抜いてくれました。絶対に忘れられない作家さんです。それ以来、注目しています。書き回しも、プロットも、人間模様の表現も素晴らしいので日本でトップ10に居座る巨人だと思っています。
今日、紹介するのは『私に似た人』
とっても良いですよ。なんだか日本人の心の闇部分をあぶり出してくれているようです。注目したい作家さんです。
『私に似た人』内容紹介(アマゾン引用)
小規模なテロが頻発するようになった日本。
ひとつひとつの事件は単なる無差別殺人のようだが、
実行犯たちは一様に、
自らの命をなげうって冷たい社会に抵抗する
《レジスタント》と称していた。
彼らはいわゆる貧困層に属しており、
職場や地域に居場所を見つけられないという
共通点が見出せるものの、実生活における接点はなく、
特定の組織が関与している形跡もなかった。
いつしか人々は、犯行の方法が稚拙で計画性もなく、
その規模も小さいことから、一連の事件を《小口テロ》と
呼びはじめる――。
テロに走る者、テロリストを追う者、実行犯を見下す者、
テロリストを憎悪する者……
彼らの心象と日常のドラマを精巧に描いた、
前人未到のエンターテインメント
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