フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

福岡伸一「生物と無生物のあいだ」

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

驚くほど面白くて何度読んでも飽きない本を探し求めていた。そんな本があれば、もう面白い本を探さなくて済む。その本さえあれば出かけるときの選択にも困らない。永遠の友達を手に入れたと同じなのだ。

その何度読んでも飽きない本に限りなく近いのが、「福岡伸一:生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)」である。僕は何回も読み返しているが全く飽きない。読むたびに散歩に出ているかのような爽快感がある。文章も上手い。

生命とは、実は流れゆく分子の淀みにすぎない!?
「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

気になる言葉をピックアップ!

私はふと大学に入りたての頃、生物学の時間に教師が問うた言葉を思い出す。人は瞬時に、生物と無生物を見分けるけれど、それは生物の何を見ているのでしょうか。そもそも、生命とは何か、皆さんは定義できますか?

 

 

冒頭にこの文章が出てくるんですが、僕はこれで一発OKでした。「知りたい!定義したい!」という欲望に飲まれた僕は憑かれたように読み進めました。そして福岡先生の大ファンになっちゃいました。

 

生命とは何か?それは自己複製を行うシステムである。二十世紀の生物化学が到達した答えのひとつがこれだった。

 

 サントリー学芸賞と新書大賞をダブル受賞しただけありますよね~痺れるでしょ?

章別構成を紹介します。

第一章  ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク
第二章  アンサング・ヒーロー
第三章  フォー・レター・ワード
第四章  シャルガフのパズル
第五章  サーファー・ゲッツ・ノーベルプライズ
第六章  ダークサイド・オブ・DNA
第七章  チャンスは準備された心に降り立つ
第八章  原子が秩序を生み出すとき
第九章  動的平衡(ダイナミック・イクイリブリアム)とは何か
第十章  タンパク質のかすかな口づけ
第十一章 内部の内部は外部である
第十二章 細胞膜のダイナミズム
第十三章 膜にかたちを与えるもの
第十四章 数・タイミング・ノックアウト
第十五章 時間という名の解けない折り紙

 

ぜひぜひ、一度お手にとって読んでみてください。いつもと違う世界が覗けますよ。