発売前から注目されています中野信子さんの最新刊が2019年1月30日に発売されます。もうすでに話題になっていて、僕のアンテナに引っかかってくるので、既刊本以上の出来栄えであることは間違いないと思いますので、絶対に買いです!
「モーツァルトよりメタリカを聴け!」
サイコパスからいじめ、不倫まで、人間社会のさまざまな事象を読み解いてきた脳科学者・中野信子が次に選んだテーマ。それはヘヴィメタルです。
重く激しいサウンドとダークな世界観で熱狂的なファンを生む一方、その音楽性やスタイルゆえに世間から疎まれがちなヘヴィメタル。しかし様々な研究によって、このサウンドが持つ効能やファンの特性が明らかになった結果、世界中の科学者からポジティブな評価を得るに至っています
「ヘヴィメタル」その特徴を本誌解釈で端的に表すと「天才が好み、天才を育む音楽」であるということ。良識的な人々が眉をひそめるヘヴィメタルには、認知機能や知的好奇心、ストレス耐性の向上など、知育に欠かせない数々の効果が認められるのです。
自らも幼少の頃からヘヴィメタルに親しんできた中野が、これらのユニークな先行研究を紹介すると共に自身の経験も織り交ぜつつ「天才のための音楽」のメカニズムを解説します。
脳科学・心理学的な縦横無尽のアプローチを重ねた末、中野の考察はヘヴィメタルが果たすであろう社会的役割にも到達します。世の欺瞞や偽善を鋭く訴える一方、怒りや絶望といったネガティブな感情を緩和させ、正義の感覚を醸成させるこの音楽は、現代社会における自立した個人のあり方を促すのではないか。
それは、単なる反骨とも反社会とも異なる「非社会」というスタンスです。各国でポピュリズムが台頭し、民主主義の行く末も危ぶまれている昨今、閉塞した世界を変える「強い個」を生み出すのがヘヴィメタルやヘヴィメタル的スタンスなのかもしれません。
予言にも似た中野の指摘は、既成概念を打ち崩す驚きを与えてくれることでしょう。次代を担う若者へ、そして彼らを育てる大人たちへ、今こそ声を大にして伝えたい。「モーツァルトよりメタリカを聴け!」
中野信子さんの既刊本のお勧めです
努力不要論――脳科学が解く! 「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本
- 作者: 中野信子
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2014/07/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (2件) を見る
中野信子さんのプロフィール
中野信子(なかの のぶこ) 脳科学者、医学博士。
東京大学工学部卒業後、2004年東京大学大学院医学系研究科医科学専攻修士課程修了。
2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。
2008~2010年まで、フランス原子力庁サクレー研究所で研究員として勤務。
「情報プレゼンター とくダネ! 」をはじめとし、テレビ番組のコメンテーターとしても活動中。
フジテレビ「平成教育委員会2013! ! ニッポンの頭脳決定戦SP」で優勝、「日本一優秀な頭脳の持ち主」の称号を得る。
著書に『世界で通用する人がいつもやっていること』(アスコム)、『脳科学からみた「祈り」』(潮出版社)などがある。
あわせて読んでいただきたい僕の読書ブログ記事です
以上です。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。感謝です。