映画の『愚行録』は、凄まじく面白かったです。妻夫木聡も満島ひかりも上手だったけど、小出恵介がとても良い味の演技をしていました。もう彼の演技を見ることが出来ないんだなぁと思うと感じ方もひときわ感慨深いものだったのかも知れません。
見ているだけで、息苦しくて、切なくて、罪悪感みたいなものを感じて・・・良い映画でした。貫井徳郎は天才です。僕は本を読む前に映像で感じてもらったほうが良いのではないかなぁと思いました。どちらもこの秋に味わってもらいたいです。
『愚行録』内容紹介
ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。確かな筆致と構成で描かれた傑作。『慟哭』『プリズム』に続く、貫井徳郎第三の衝撃。