第154回芥川賞、直木賞の受賞作品が決まりました。
芥川賞 本谷有希子『異類婚姻譚』
滝口悠生 『死んでいない者』
直木賞 青山文平 『つまをめとらば』
派手さはないけれど、包み込んでくれるような温かさを感じさせてくれる。そんな受賞作品ばかりです。連日報道された著者さんのインタビューにも好感を覚えました。
さらには何度か目の候補で受賞された苦労人の方もみえて、そういうせめぎ合いが聞こえてくるようでわくわくします。ぜひ、読んでみたいですね。
それでは、3作品を紹介しましょう。
本谷有希子『異類婚姻譚』
「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」――結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作ほか、「藁の夫」など短編3篇を収録。大江健三郎賞、三島由紀夫賞受賞作家の2年半ぶり、待望の最新作!
- 作者: 本谷有希子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/01/21
- メディア: 単行本
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滝口悠生 『死んでいない者』
秋のある日、大往生を遂げた男の通夜に親類たちが集った。
子ども、孫、ひ孫たち30人あまり。一人ひとりが死に思いをめぐらせ、互いを思い、家族の記憶が広がってゆく。
生の断片が重なり合って永遠の時間がたちがある奇跡の一夜。
- 作者: 滝口悠生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/01/28
- メディア: 単行本
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青山文平 『つまをめとらば』
女が映し出す男の無様、そして、真価――。
太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。
身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか――。
時代小説の新旗手が贈る傑作武家小説集。
「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「乳付」「ひと夏」「逢対」「つまをめとらば」
男の心に巣食う弱さを包み込む、滋味あふれる物語、六篇を収録。
- 作者: 青山文平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/07/08
- メディア: 単行本
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以上、3作品でした。
間違いなくどれも読みやすそうですよね?休日の落ち着いた時間に是非どうぞ!