生命の定義、生物の定義という難問は僕たちの永遠のテーマである。なぜならば、デミング氏が言うように「定義がないところに測定はなく、測定のないところに改善がない」からであります。だから僕らは定義を求めるのです。
僕もはっきりした定義付けをして測定と改善に入っていきたいが、なかなか定義付けが難しい。それはあまりにも不安定な感情の生き物だからだ。しかしながら、この生命の問題にわかりやすくアプローチしているのが、この本だ。
高井研『生命はなぜ生まれたのか〜地球生物の起源の謎に迫る〜』
こういう本を読んでおくのは、自分を生物として客観的に見つめるのに最適であるし、すべてのいざこざが小さくみえてくる効果もあるのだ。そういう意味でオススメしたい素敵な本なのである。
生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)
- 作者: 高井研
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 68回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
『生命はなぜ生まれたのか』内容紹介。
オゾン層もなく、宇宙から有害光線が直接地表に降り注ぐ、40億年前の原始地球。過酷な環境のなか、深海には、地殻を突き破ったマントルと海水が化学反応を起こし、400度の熱水が噴き出すエネルギーの坩堝があった。その「深海熱水孔」で生まれた地球最初の“生き続けることのできる”生命が、「メタン菌」である。光合成もできない暗黒の世界で、メタン菌はいかにして生態系を築き、現在の我々に続く進化の「共通祖先」となりえたのか。その真理に世界で最も近づいている著者が、生物学、地質学の両面から、生命の起源に迫る、画期的な科学読本。
僕たちも子供の頃早々に突き当たった壁みたいなものを、大人になった今もう一度考えたり学習したりできるって素晴らしいと思います。新書で読みやすいので、外出しない冬の間の課題本として、取り組んでみましょう。
合わせて読みたい「生命」についての読書ブログ。