今日(2016年1月17日)の日本経済新聞の文化欄は、藤野可織さんの「検索」というコラムが掲載されていた。僕は毎週違う作家さんが書く、このコラムを楽しみにしている。でも、今日の藤野さんのコラムは特別の感慨があった。
インターネットで「検索」すれば、知りたいと思う大抵のものが見つかる。でも、自分の脳へは自分しかアクセスできず、孤立している。その孤立した脳の悲鳴をネット検索して閲覧しているだけなのだと藤野さんは語っている。
「検索」は、ただの彷徨するだけなのだろうか?
すごく気になる文章を書きまわしてみえたので、僕は速攻で取り上げてみました!
藤野可織さんの作品を3冊紹介します。
- 作者: 藤野可織
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あるとき、母が死んだ。そして父は、あなたに再婚を申し出た。あなたはコンタクトレンズで目に傷をつくり訪れた眼科で父と出会ったのだ。わたしはあなたの目をこじあけて――三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。母はなぜ死に、継母はどういった運命を辿るのか……。独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させる恐怖作(ホラー)。芥川賞受賞。
- 作者: 藤野可織
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鳥に変身した男をめぐる惨劇を描いた文學界新人賞受賞作「いやしい鳥」、絶滅したはずの恐竜に母親を飲み込まれた女性の内面へ踏み込んだ「溶けない」、愛とヴァイオレンスが奇妙に同居する「胡蝶蘭」の三作を収録。
- 作者: 藤野可織
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「佐藤って、ああいうムキムキの男がタイプなの?」「私は下が見たいの。せっかくの屋上なのに」「なあ、ムキムキの男がタイプなの?」「だからプファイフェンベルガーのはなしをするのはいやなんだよ」「おまえがはじめたんだろ」(「プファイフェンベルガー」より)。芥川賞作家が贈る恋愛小説集。