フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

【命の根源を問う】巨匠:鈴木光司『ブルーアウト』~今回も期待を裏切らない感動巨編です~

鈴木光司『ブルーアウト

『ブルーアウト』内容紹介

 エルトゥールル号遭難に着想を得た感動巨編

和歌山県串本町のダイビングショップでインストラクターとして働く女性ダイバー高畑水輝。そのもとに偶然訪れたトルコ人青年ギュスカン。彼の目的はいまから125年前、先祖ムスタファを乗せた軍艦「エルトゥールル号」の遭難現場に潜り、「あるもの」を捜すことにあった。

バディとして潜る水輝が一瞬目を離した隙に突然視界から消えたギュスカン・・・。1世紀の時を経て、日本とトルコの時空を超え、絡み合うふたりの宿命。それは偶然なのか、必然なのか。

史実に着想を得て書き下ろした生命の根源を問う感動巨編。自ら1万8000マイルの航海歴をもち、海の脅威を知り尽くした作家が「知の腕力」で描いた渾身のノンストップ海洋小説。

ブルーアウト

 鈴木光司さんの紹介

静岡県浜松市出身。本名、鈴木 晃司静岡県立浜松北高等学校慶應義塾大学文学部仏文科卒業。大学卒業後は専業主夫の傍ら自宅で学習塾を開き1人で全教科を教えながら小説を執筆する。

デビュー作の1990年の『楽園』は、1万年という時を超えた男女の愛を描く壮大なスケールの小説で、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を得た。『リング』は横溝正史ミステリ大賞最終候補まで残り、映像化され、ホラーブームの火付け役となった。その続編である『らせん』は1995年、第17回吉川英治文学新人賞を受賞した。

『リング』・『らせん』は映画化され大ヒットし、リングシリーズとして『リング2』、『リング0 バースデイ』が製作された。『リング』はのちに米国で『ザ・リング』としてリメイクされて話題となった(リメイクが決定した際、米国では鈴木光司を「日本のスティーブン・キング」と表して紹介された)。同じく『仄暗い水の底から』も映画化され、こちらも米国で『ダーク・ウォーター』としてリメイクされている。

2008年12月19日、『リング』シリーズ以来の長編サイエンス・ホラー『エッジ』を刊行した。2013年7月14日(現地時間)に『エッジ』が「シャリー・ジャクスン賞」(長編部門)を受賞[1][2]

体を鍛えるのが趣味で、主夫として子育てを行い、エッセイは子育てを扱ったものが多い。 アメリカ映画などにみられるマッチョな父性像を「家族を守る、強い父」という男の生き方に接続し、「マッチョを突き詰めれば、必ずフェミニズムにゆきつく」と主張している。

ブルーアウト

ブルーアウト

 

 僕と鈴木光司さんの小説との出会い

何の気まぐれなのか覚えていないが、駅前のさびれた古本屋に立ち寄った。ふらりと入ると良い本に出会えるような気がしていたので、「今回も!」と意気込んで物色していたら鈴木光司さんの『リング』が置いてあった。即、購入した。

その本の帯には「小説の爆弾!」と書いてあった。すごく面白かったが、その当時鈴木光司さんは全く無名だったので、面白い人がいるなぁ~くらいにしか思わず忘れていた。そのあと、『リング』『らせん』『ループ』は大ヒットして映画化もされた。(もしかしたら、僕が知らないだけだったかも知れませんが・・・)

僕はファンになって、そのあと出た小説は大抵読んだ。期待を裏切らなかった。そんな彼がトルコ軍艦エルトゥールル号の遭難事故を題材に、今回感動巨編を書上げたそうなのだ。読まずにはいられないですね。