今日は2020年4月18日(土)です。コロナウィルスの感染拡大を食い止めるために政府は16日に5月6日までとして「緊急事態宣言」を全国に出しました。大雨が降っていることですし、そんな事情もあるので、自宅で読書をしています。
そんな時に、出会ったミステリーが井上永さんの『十二人の手紙』です。
この本、恐ろしい本なんですよ。実は文庫初版は1980年です。それから40年経過して2020年に6刷がかかっているのです。これだけ長く読み継がれているミステリーも珍しいと思います。読んでいるとかなりの昭和的風景が展開されています。
そういうノスタルジックな気分に浸りながら、この本を読んではいかがですか?すべての章が「手紙」形式で書かれています。そして、その最後の収束に・・・ここは、この本を読んでのお楽しみです。
『十二人の手紙』内容紹介
キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙など、手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの人生ドラマ。
井上ひさしさんのプロフィール
井上/ひさし
1934年生まれ。上智大学仏語科卒。「ひょっこりひょうたん島」など放送作家として活躍後、戯曲・小説などの執筆活動に入る。小説では『手鎖心中』で直木賞、『吉里吉里人』で日本SF大賞および読売文学賞、『腹鼓記』『不忠臣蔵』で吉川英治文学賞、『東京セブンローズ』で菊池寛賞、戯曲では「道元の冒険」で岸田戯曲賞、「しみじみ日本乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞および読売文学賞、「シャンハイムーン」で谷崎潤一郎賞、「太鼓たたいて笛ふいて」で毎日芸術賞および鶴屋南北戯曲賞など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)