「スコーレ」は、スクールの語源になったギリシャ語です。真理を探究するための空間的場所を指します。この本は、家族、恋愛、仕事、結婚の４つのスコーレの物語です。次に向かう力が欲しい時読む本です。良いですよ。オススメします。
自由奔放な妹・七葉に比べて自分は平凡だと思っている女の子・津川麻子。そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分のいちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作
この小説のヒロインは就職します。でも、これが本当にやりたかった仕事だったのだろうかと悩んでいます。それでも少しづつ学んでいくひたむきな姿勢の中から、彼女は自分の一番大切なものに気がついていく・・・
この本のメッセージは「いまは遠回りしているように見えるけど、その日々は決して無駄ではない」「今やっていることは、必ずどこかに続く」ここまで続き道を素敵な文章でつづった小説です。この本も小説の力を感じます。
小説の力は、人生の問題をすべて解決してくれるわけではないけれど、次のステージに向かう僕たちの背中を押してくれる時があります。そんな力がある不思議な本です。この本はオススメしたいです。
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