フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

【孤独な魂の彷徨】白石一文『光のない海』 集英社 ~男の「生」とは何かを色鮮やかに映し出す物語~

僕は、白石一文さん大好きです。本当に「小説を読んでいる」という至福の世界に入らせてくれる作家さんのひとりだからです。すぐそばにある日常のような空気を作りだして、僕たちをその世界にのめり込ませてくれますよね。

生きているとは一体何か、鋭く誠実に問いかけてくる白石作品は僕の読書欲をそそります。なんとなくですが・・・僕の方が徐々に白石作品に合ってきた、そんな気がしています。年齢を重ねるのも悪くないですね。今日はそんな彼の最新作を紹介します。

白石一文さんの『光のない海』集英社です。

光のない海

『光のない海』内容紹介

 社長、僕は一体いつまであの会社に縛られ続けるのですか?

建材会社の社長・高梨修一郎は、取引先の紛飾決算による経営危機に翻弄され、事態の収拾を図ると共に引退を考えはじめる。彼の脳裏に浮かぶのは、怒涛のように過ぎ去った日々の記憶。先代の女社長と彼の間には、誰にも言えない愛憎関係があった―。

個人と社会の狭間にある「孤独」を緻密に描き出す、傑作長編。 

光のない海

光のない海

 合わせて読みたい白石本、セレクト3冊

私という運命について (角川文庫)

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快挙 (新潮文庫)

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僕のなかの壊れていない部分 (光文社文庫)

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