今年はほとんど小説を読まなかったので(数えたら20冊ほどでした)ランキングに思い悩むことはありませんでした。しかし、この読んだ本ベスト10の「小説編」「ビジネス書編」は恒例行事になってますので、しっかりやります♪
これをやると「この年ともお別れだなぁ~」という気持ちになりますし、しっかり一年を振り返ることが出来ます。また、来年も新たな気持ちで新しいことにチャレンジして行きたいと思います。では、僕の2014年読んだ本ベスト10をどうぞ!
第一位、平野啓一郎「空白を満たしなさい」
久々に小説の素晴らしさを思う存分味わったという気持ちにさせてくれた本です。最初から最後までジェットコースターに乗っているような、ひょっとしたら僕たちの日常の少し未来にこんなことがあるんじゃないかと思わせる力作です。
ある日、勤務先の会社の会議室で目覚めた土屋徹生は、自分が3年前に死亡したことを知らされる。死因は「自殺」。しかし、愛する妻と幼い息子に恵まれ、新商品の開発に情熱を注いでいた当時の自分に自殺する理由など考えられない。じつは自分は殺されたのではないか。とすれば犯人は誰なのか、そして目的は? 記憶から失われた自らの死の謎を追求していく徹生が、やがてたどりついた真相とは・・・? ミステリー仕立てのストーリーを通し、自殺者3万人を超える現代の生と死、そして幸福の意味を問う傑作長編小説!講談社現代新書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』と併せて現代のテーマに向き合う注目作。モーニング連載の話題作。
第二位、辻村深月「家族シアター」
こんなに暖かい気持ちにさせてもらっていいのだろうか・・・と思うほど、家族の様々な視線でゆっくりと問題を解決したり、向き合ったりする小説。僕は初めて辻村作品を読みましたが、すっかりファンになりました。
同じ中学校に通う姉は、「真面目な子」。褒め言葉のようだけど、実際は「イケてない」ことの裏返し。こんな風には絶対になりたくない――だけど、気にせずにはいられなかった。 (「妹」という祝福)
息子が小学校六年生になった年、父親中心の保護者会「親父会」に入った、大学准教授の私。熱心な担任教師に恵まれて、順調に思われた日々の裏には、とんでもない秘密が隠されていて…? (タイムカプセルの八年)
ややこしくも愛おしい家族の物語、全七編!
第三位、米澤穂信「満願」
米澤穂信、うならせるほど上手い!上手すぎる!僕はこの本をリアル書店で発掘してきたのですが、「このミステリーがすごい!」で2014年の国内部門第一位に輝きました。こういう短編で本を読むことを好きになって欲しいです。
人生を賭けた激しい願いが、6つの謎を呼び起こす。人を殺め、静かに刑期を終えた 妻の本当の動機とは――。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在 外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなど、切実に生きる人々が遭遇 する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、 ミステリ短篇集の新たな傑作誕生!
第四位、リチャード・バック「かもめのジョナサン完成版」
- 作者: リチャードバック,ラッセルマンソン,Richard Bach,Russell Munson,五木寛之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/06/30
- メディア: 単行本
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第五位、村上春樹「女のいない男たち」
第六位、ダン・ブラウン
「インフェルノ (上) (海外文学)」「インフェルノ (下) (海外文学)」
第七位、小川洋子「注文の多い注文書 (単行本)」
第八位、和田竜「村上海賊の娘 上巻」「村上海賊の娘 下巻」
第九位、三浦しをん「まほろ駅前狂騒曲」「まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)」
「まほろ駅前番外地 (文春文庫)」
第十位、法条遥「リアクト (ハヤカワ文庫JA)」
「リライト (ハヤカワ文庫JA)」「リビジョン (ハヤカワ文庫JA)」