フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

エビデンスで教育の「思い込み」を覆せ!『学力の経済学』

噂の人気本!中室牧子『「学力」の経済学

思い込みって恐ろしいですよね!かなりそういうファクターに取り囲まれながら「教育」は構成され、嫌でも取り込まれてしまうような今の教育にはあまり賛同できません。かといって自由過ぎてもダメなんでしょうけどね。

ちょっと話題も注目本です!(^^)

「学力」の経済学

まずは著者さんを紹介します!

中室 牧子さん
1998年慶應義塾大学卒業。米ニューヨーク市のコロンビア大学で博士号を取得。日本銀行や世界銀行での実務経験を経て2013年から慶應義塾大学総合政策学部准教授に就任し、現在に至る。専門は教育を経済学的な手法で分析する「教育経済学」。

内容紹介します(amazon引用)

ゲームは子どもに悪影響?教育にはいつ投資すべき?ご褒美で釣るのっていけない?思い込みで語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

出版社からの紹介文  出版社コメント&「はじめに」を抜粋

教育経済学は、教育を経済学の理論や手法を用いて分析することを目的としている応用経済学の一分野です。そして、私が、教育や子育てを議論するときに絶対的な信頼を置いているもの、それが「データ」です。

大規模なデータを用いて、教育を経済学的に分析することを生業としている私には、子育て中のご両親や学校の先生にわからないことがわかるときがあります。
先日、とあるテレビ番組を観ていたら、やはり「ご褒美で釣ること」「ほめて育てること」「ゲームを持たせること」について、その是非が議論されていました。
子どもを育てる親にとっては、切実な悩みなのでしょう。
そしてそのテレビ番組で、教育評論家や子育ての専門家と呼ばれる人たちは、満場一致で次のような見解を述べていました。

・ご褒美で釣っては「いけない」
・ほめ育てはしたほうが「よい」
・ゲームをすると「暴力的になる」

司会者などの反応を見ても、その教育評論家たちの主張はすんなりと受け入れられていたように思います。
もしかしたら、そうした主張のほうが多くの人の直感には反しないのかもしれません。
しかし、教育経済学者である私が、自分の親しい友人に贈るアドバイスは、それとは正反対のものです(根拠については第2章でご紹介します)。

・ご褒美で釣っても「よい」
・ほめ育てはしては「いけない」
・ゲームをしても「暴力的にはならない」


私は、教育評論家や子育ての専門家と呼ばれる人たちを否定したいわけではありません。
しかし、彼らがテレビや週刊誌で述べている見解には、ときどき違和感を拭えないときがあります。
なぜなら、その主張の多くは、彼らの教育者としての個人的な経験に基づいているため、科学的な根拠がなく、
それゆえに「なぜその主張が正しいのか」という説明が十分になされていないからです。

私は、経済学がデータを用いて明らかにしている教育や子育てにかんする発見は、
教育評論家や子育て専門家の指南やノウハウよりも、よっぽど価値がある―むしろ、知っておかないともったいないことだとすら思っています。
本書は、その教育経済学が明らかにした「知っておかないともったいないこと」を読者のみなさんに紹介することを目的にしています。
(「はじめに」より一部抜粋)

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『学力の経済学』章別構成

目次
第1章 他人の〝成功体験〞はわが子にも活かせるのか?
    - データは個人の経験に勝る
第2章 子どもを〝ご褒美〞で釣ってはいけないのか?
    - 科学的根拠に基づく子育て
第3章 〝勉強〞は本当にそんなに大切なのか?
    - 人生の成功に重要な非認知能力
第4章 〝少人数学級〞には効果があるのか?
    - エビデンスなき日本の教育政策
第5章 〝いい先生〞とはどんな先生なのか?
    - 日本の教育に欠けている教員の「質」という概念

「学力」の経済学

「学力」の経済学