浅田次郎『一路』
テレビドラマになっていたとは!
あまりテレビ番組に興味がないので知らなかったが、この浅田次郎さんの『一路』テレビドラマになっていたそうだ。しまった!この小説のドラマ化は見たかった。連続9夜と僕でも見やすい回数で始まっている様子。惜しいことをした。
浅田次郎さんの本は、ほとんど読んだことがない。しかしながら、努力の末の大物作家ということは周知の事実なので、その内容を味わいたかった。まあ、文庫化されたことであるしトライしてみようかな?
『一路』あらすじ紹介
父の不慮の死により家督を相続、交代寄合蒔坂家の御供頭として江戸への参勤を差配することになった小野寺一路、十九歳。二百年以上前に記された家伝の「行軍録」を唯一の手がかりに、古式に則った行列を仕立て、いざ江戸見参の道中へ。
お役目を果たせなければ家禄召し上げという身で、一所懸命におのれの本分を全うしようとする一路。その前途に、真冬の中山道の難所が立ち塞がる。さらに行列の内部では、ひそかに御家乗っ取りの企みが・・・
『一路』についての書店員さんの声(三省堂書店 営業本部 内田さん引用)
笑いあれば涙あり。喜びあれば哀しみもある。
一筋縄ではいかない人間模様と、
善と悪とが激しく行き交う道行きは一寸先が闇であり極楽でもある。
一途な心意気を先導に起伏に富んだ道中を乗り切れば、
誰しもきっと「成長」という名の土産を手にできるはず。
これこそまさに「人生は旅」。
あらゆる人間ドラマを凝縮させたこの物語は一読の価値あり。
世知辛い時代だからこそ必要なのは旅心、そして旅へと誘う本。
まだ見ぬ風景にきっと出合える作品だ。