フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

じっくり良い本を読みたい人いませんか?この本をオススメします『軌道』

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

電車は自分が考えているよりも安全ではないのかも知れないと思わせたのが、2005年に起こったJR西日本の福知山線脱線事故だった。僕自身も、この電車に大阪に出張した時にはよく利用していたので、背筋が寒くなる思いだった。

しかし、市街地を高速で走り抜ける電車が脱線などして良いものなのだろうか?僕は絶対にあってはならないことだと思う。当時は、運転手のスピードの出しすぎという結論だったようだが、徐々に企業体質のあり方にまで追求が及んだことを覚えている。 

とても素晴らしいノンフィクションですので、是非読んでいただきたいです。

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

 

 第1回「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート!
『朝日新聞』『日本経済新聞』『北海道新聞』『河北新報』『週刊新潮』『週刊現代』『HONZ』等で書評掲載。

真山 仁氏推薦!
「『遺族の責務』を探し続けた男が挑む不条理
闘う遺族を静かに寄り添うジャーナリストが辿り着いた日本社会の欺瞞と脆弱」

「責任追及は横に置く。一緒にやらないか」遺族と加害企業の社長。
相反する立場の2人は巨大組織を変えるためにどう闘ったのか。
あの事故から始まった13年間の「軌道」を描く。

私は、この事故を淺野弥三一という一人の遺族の側から見つめてきた。
彼の発言や行動は、これまで私が取材や報道を通して見聞きしてきた事故や災害の遺族とは何かが決定的に違っていた。
淺野の視点と方法論は独特で、語る言葉は時に難解で、JR西に対する姿勢は鋭く峻烈でありながら、柔軟で融和的に見えるところもあった。(「プロローグ」より)


<本書の内容>
乗客と運転士107人が死亡、562人が重軽傷を負った2005年4月25日のJR福知山線脱線事故。妻と実妹を奪われ、娘が重傷を負わされた都市計画コンサルタントの淺野弥三一は、なぜこんな事故が起き、家族が死ななければならなかったのかを繰り返し問うてきた。事故調報告が結論付けた「運転士のブレーキ遅れ」「日勤教育」「ATS-Pの未設置」等は事故の原因ではなく、結果だ。国鉄民営化から18年間の経営手法と、それによって形成された組織の欠陥が招いた必然だった。

「組織事故」を確信した淺野は、JR西日本自身による原因究明と説明、そして、組織と安全体制の変革を求める。そのために遺族感情も責任追及も封印し、遺族と加害企業による異例の共同検証を持ち掛けた。

淺野の思いに呼応し、組織改革に動いた人物がいた。事故後、子会社から呼び戻され、初の技術屋社長となった山崎正夫。3年半でトップを退くが、その孤独な闘いは、JR西日本という巨大組織を、長年の宿痾からの脱却へと向かわせた。それは、「天皇」井手正敬の独裁に依存しきった組織風土、さらには、国鉄改革の成功体験との決別だった。

淺野と山崎。
遺族と加害企業のトップという関係ながら、同世代の技術屋ゆえに通じ合った2人を軸に、巨大組織を変えた闘い、鉄道の安全を確立する闘いの「軌道」を描く。そこから見えてきたのは、二つの戦後史の「軌道」だった──。

あわせて読んでいただきたい僕の読書ブログです 

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp

fumihiro1192.hateblo.jp