フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

養老孟司さんの『遺言』〜80歳の叡智がここにある〜

遺言。 (新潮新書)

11月11日に80歳の誕生日を迎える養老先生が、「考える」ことを始めたのは小学4年生の頃でした。以来70年以上、「脳」と「身体」の関係をとことん考え抜き、「今を生きる」ためにどうしたらいいのか、わかりやすく、おもしろく、書き下ろして伝えています。

養老孟司先生の本はとっても参考になります。80歳の叡智が詰まったこの本のエッセンスをしっかりと吸い取りましょう。

遺言。 (新潮新書)

遺言。 (新潮新書)

 

 「遺言」内容紹介

動物とヒトの違いはなにか?私たちヒトの意識と感覚に関する思索―それは人間関係やデジタル社会での息苦しさから解放される道にもなる。「考え方ひとつで人生はしのぎやすくなりますよ」、そう著者は優しく伝える。ひと冬籠って書きあげた、25年ぶりの完全書き下ろしとなる本書は、50年後も読まれているにちがいない。知的刺激に満ちた、このうえなく明るく面白い「遺言」の誕生!80歳の叡智がここに。

目次

はじめに

1章 動物は言葉をどう聞くか
バカな犬と恩知らずの猫/動物は絶対音感の持ち主/絶対音感は「失うもの」
ヒトはノイズを求める/鳥がしゃべる証拠

2章 意味のないものにはどういう意味があるか
感覚所与とは/役に立たないものの必要性/都会は意味で満ちている
文字禍/客観的な現実なんてない/感覚所与と意識の対立/「違い」を重視する科学とは

3章 ヒトはなぜイコールを理解したのか
動物はイコールがわからない/池田清彦の挫折と復活/「朝三暮四」と「朝四暮三」は違う
イコールが生みだす「猫に小判」/ヒトは他人の立場に立つことができる
世界に一つだけの花

4章 乱暴なものいいはなぜ増えるのか
「an apple」と「the apple」/日本語の助詞/中国語の特性
意識と感覚の衝突/乱暴なことをいいやがって/サル真似の根拠
「誰でもわかる」のが数学

5章「同じ」はどこから来たか
ヒトの脳の特徴と「同じ」/ヒトとチンパンジーの僅かな差異
視覚と聴覚がぶつかると/漢字と視聴覚の関係/「同じ」のゴールは一神教
動物には言葉が要らない

6章 意識はそんなに偉いのか
金縛りになる理由/臨死体験をする人しない人/脳は図書館のようなもの
意識に科学的定義はない/意識の分割

7章 ヒトはなぜアートを求めるのか
芸術は解毒剤である/征服者は世界を「同じ」にする/唯一神誕生のメカニズム
コンピュータは芸術家になれない/生演奏は強い/その「赤」は同じか
一期一会のパイプ/アートの効用/建築は意識と感覚のどちらに重きをおくか
共有空間を受け入れられない人や動物/意識の集合体が都市

8章 社会はなぜデジタル化するのか
昨日の私と今日の私/『平家物語』と『方丈記』の時間/「私は私」と意識はいう
私の記憶喪失体験/デジカメのデータは変わらないのに/意識はデジタルを志向する
現代人は感覚所与を遮断する/情報は死なない/ジャンクにも意味がある
あなたがあなたであることを証明してください/マイ・ナンバーに抵抗感がある理由

9章 変わるものと変わらないものをどう考えるか
変化するものを情報に変換するということ/時空はいつからあったのか
卵がなぜ私になるのか/進化の本質はズレ/メンデルの法則は情報の法則
「情報」の発見

終章 デジタルは死なない
自然保護とグローバル化/少子高齢化の先行き/コンピュータと人の競争
不死へのあこがれ

おわりに

著者紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937(昭和12)年、神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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