植島啓司さんの伝説の名著『偶然の力』を読みました。この本は新書好きに間でとても話題になった本です。少しづつ読み進めていたのですが、夏休みの時間を利用して再読いたしました。人生の根源的な部分に触れてくれる良書です。
まずは、植島啓司さんの紹介をさせていただきます。
一九四七年東京生まれ。宗教人類学者。東京大学卒。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学専攻)博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、M・エリアーデらのもとで研究を続ける。NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。著書に『男が女になる病気』『分裂病者のダンスパーティ』『オデッサの誘惑』『聖地の想像力』『「頭がよい」って何だろう』『性愛奥義』他。
植島啓司をご存知の方も多いかと思いますが、著作については強烈なものが多いですよね。独特の世界観を展開される彼の世界の中で遊びながら、「偶然」と「未来」について自分なりの考察を重ねていきましょう。
『偶然の力』内容紹介。
ビジネスや恋愛、家族や友人など、人生のさまざまな側面で起こる多くの事柄。それらは偶然のようにもみえ、一方では運命とも思える。私たちには、さまざまな幸・不幸が降り掛かり、未来に何が起こるのかは誰にも分からない。
では、この不確実な現世において、幸せに生きるためにはどうすればよいのだろうか。ストレスなく、楽しく暮らすためには、何が必要なのだろう?未来が見えないとき、私たちはいったいどうしたらよいのだろうか。
本書は、占いや確率、宗教やスピリチュアルを超え、偶然のしくみを知ることから始める、幸福への新しい方法論について、分かりやすく面白く論じていく。
「未来が見えないときは、いったいどうしたら良いのか?」僕にはむしろ未来が見えている時の方が少ないと思えるのだが、こんな質問でこの本はスタートする。世の中はどうにもならないことだらけなので、この質問は斬新だ。
しかしながら、若い時には答えを自分の中に求める習慣がなく「外因」に求めていた。つまり、人とか環境のせいにばかりしていたので自分自身は全く進化せず、子供のような30代を過ごしていた。皆さんも身に覚えがあるのではないだろうか?
この本を読むことによって「思考の分岐点」を垣間見ることが出来る。「確率」「連鎖」「偶然」「必然」「流れ」すべてを包括して、答えを導きだせるようになる。冷静に判断が出来るようになる分岐がどこにあるのか知ることが出来るのだ。
この本を使って人間としての幅を広げてもらえれば、良い方向に進めるはずだ!
合わせて読みたい植島啓司さんの本。
世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く (集英社新書 ビジュアル版 13V)
- 作者: 植島啓司,鈴木理策=編
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/04/17
- メディア: 新書
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