フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

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【毎日新聞経済部編】『カリスマ鈴木敏文、突然の落日』〜セブン&アイ「人事抗争」全内幕〜

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まさにカリスマと呼ぶにふさわしい鈴木敏文さん。著書も何冊も出ていて僕も読んでます。経営と言うより、数字に対する立ち向かい方を実践されている方で尊敬しています。でも年齢が80歳を超えていたとは知りませんでした。ビックリです。

先日、ニュースを賑わした会長辞任劇は驚きましたよね。

ニュースでも見ましたし、新聞でも読みましたが、真実は当事者しかわからないのだろうなと考えていました。しかしながら、記者インタビューは衝撃的な発言も多かったようで伺い知れる部分も盛りだくさんだったようです。

しかし、鈴木さんのような高名な方なら綺麗に引退してほしかったですね。

毎日新聞経済部編という部分が引っかかりましたが・・・読んでみました。

 

カリスマ鈴木敏文、突然の落日 ―セブン&アイ「人事抗争」全内幕―

 

こういう「人事抗争」の話を読んでいると、人間関係の大切さがひしひしと伝わってきます。人材は「人財」ですからね。カリスマが引っ張り上げても、大きくなった帝国は足元が大事ということです。自分も肝に銘じたいと思います。

 

『カリスマ鈴木敏文、突然の落日』内容紹介。

 

完全無欠の経営者と見られていた鈴木会長はなぜ、突然の退任に追い込まれたのか。(中略)
退任劇は前代未聞の場面の連続であった。まず、セブン―イレブン・ジャパンの井阪隆一社長を退任させ、後任に8歳年上の副社長を充てる人事案が表面化。5期連続で最高益を上げた井阪社長の交代に社外取締役が反対し、指名・報酬委員会の承認を得られないまま、取締役会に諮られた。創業者・伊藤雅俊名誉会長や一部の社内取締役の事実上の反対で、鈴木会長主導の人事案は否決された。直後の鈴木会長の退任記者会見は、井阪社長や伊藤名誉会長への不信を語る異例のものであった。本書では、一問一答に、鈴木会長らの表情や記者の動き、思いを挟み込み、会見場の雰囲気が伝わるようにした。(中略)

後継者育成の難しさも目の当たりにした。40年近くにわたってセブンのトップに居続けたにもかかわらず、会見では自らが選んだ井阪社長への不満を繰り返した。「名経営者、必ずしも、名伯楽ならず」を実証するような場面だった。

次の焦点は、カリスマが去った後のセブンがどうなるのかである。(中略)鈴木流の強力なリーダーシップなしで、斬新な商品やサービスの開発を続けられるのだろうか・・・・・・。(本書「あとがき」より)

 

『カリスマ鈴木敏文、突然の落日』章別構成。

 

序 
第一章 緊迫の取締役会
 社長人事のうわさ/井阪氏への社長退任の内示/予想外の展開
 運命の取締役会―4月7日午前9時半/突然の辞意
 キーワード セブン&アイ どんな会社?
第二章 緊急会見 崩れた「鈴木王国」
 「コンビニの神様」の落日/鈴木氏の「引退」表明
第三章 創業家との確執―資本と経営の歴史
 創業の地「千住店」の閉店/商人の伊藤、天才肌の鈴木/鈴木氏の権力が肥大化/伊藤氏の最後の決断
 キーワード 所有(資本)と経営の分離
第四章 なぜ社外取締役は役員人事に反対したのか
 人事案否決の主役/社外取締役の役回り/もの言う株主「サード・ポイント」の狙い/日本企業のガバナンス問題/鈴木氏「暴走」にストップをかける
第五章 カリスマ無き後
 カリスマ退任の衝撃度/鈴木氏引退表明の余波/新体制の策定/ライバル企業への衝撃/くすぶる火種
終章 井阪隆一・セブン&アイHD新社長インタビュー

 

カリスマ鈴木敏文、突然の落日 ―セブン&アイ「人事抗争」全内幕―

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