フミヒロの読書記録~良書で人生を変えよう~

良い本を読んで、思考と行動を変えましょう。僕の読んだ本と読みたいお勧め本を紹介していきます。

【年末お勧め本:第二弾】フェルディナント・フォン・シーラッハ 『犯罪』『罪悪』『禁忌』 今まで読んだことがない不思議な味わい

フェルディナント・フォン・シーラッハ は、凄いです!

刑事事件専門の弁護士である著者が、実際に自身の事務所で取り扱った事件をモデルに書き上げた作品が『犯罪』『罪悪』。僕も実際に読んでみたが、本当に驚いた。今まで読んだことのない不思議な味わいの本だった。

実は読みにくくて何年間も放置してあったですが、読んで本当によかった!

年末におススメしたい本の第二弾は、この3冊です

禁忌

禁忌

 ドイツ名家の御曹司ゼバスティアンは、文字のひとつひとつに色を感じる共感覚の持ち主だった。ベルリンにアトリエを構え写真家として大成功をおさめるが、ある日、若い女性を誘拐したとして緊急逮捕されてしまう。捜査官に強要され殺害を自供し、殺人容疑で起訴されたゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つ。はたして、彼は有罪か無罪か――。刑事事件専門の弁護士として活躍する著者が暴きだした、芸術と人間の本質、そして法律の陥穽。2012年本屋大賞翻訳小説部門第一位『犯罪』の著者が「罪とは何か」を問いかけた新たなる傑作。著者による日本版オリジナルエッセイ「日本の読者のみなさんへ」を収録。

禁忌

禁忌

 

犯罪

犯罪

一生愛しつづけると誓った妻を殺めた老医師。兄を救うため法廷中を騙そうとする犯罪者一家の息子。彫像『棘を抜く少年』の棘に取り憑かれた博物館警備員。エチオピアの寒村を豊かにした心やさしき銀行強盗。魔に魅入られ、世界の不条理に翻弄される犯罪者たち。弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描く連作短篇集。文学賞三冠獲得、四十五万部刊行の欧米読書界を驚嘆せしめた傑作!

犯罪

犯罪

  • 作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/06/11
  • メディア: 単行本
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罪悪

罪悪

 ふるさと祭りの最中に突発する、ブラスバンドの男たちによる集団暴行事件。秘密結社イルミナティにかぶれる男子寄宿学校生らの、“生け贄”の生徒へのいじめが引き起こす悲劇。猟奇殺人をもくろむ男を襲う突然の不運。何不自由ない暮らしを送る主婦が続ける窃盗事件。麻薬密売容疑で逮捕された孤独な老人が隠す真犯人。―弁護士の「私」は、さまざまな罪のかたちを静かに語り出す。刑事事件専門の弁護士が、現実の事件に材を得て描きあげた十五の異様な物語。世界各国を驚嘆せしめた傑作『犯罪』の著者による、至高の連作短篇集。ドイツでの発行部数30万部突破。ドイツCDブック賞ベスト朗読賞受賞。 

罪悪

罪悪

  • 作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/02/18
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 著者さんの紹介。

ミュンヘンの商人ロベルト・フォン・シーラッハ Robert von Schirach (1938–1980)の息子として生まれる。祖父はナチ党全国青少年指導者バルドゥール・フォン・シーラッハボンの大学で学び、ケルンでの研修を経て1994年よりベルリンで刑事事件弁護士として活動。元東ドイツ政治局員ギュンター・シャボウスキーや、ドイツ連邦情報局工作員ノルベルト・ユレツコde:Norbert Juretzko)の弁護に携わり、ドイツでも屈指の弁護士と見なされている。2009年、自身の事務所が扱った事件をベースにした物語集『犯罪』を刊行し、45万部を越えるベストセラーとなった。既に30カ国で出版権が獲得されており、シーラッハはこの作品によってクライスト賞など複数の文学賞を受賞している。2011年には第二作『罪悪』を刊行しており、こちらもすでに映画化が決定している。